2016年10月27日木曜日

トキメ号の帰還


約束の4か月間が過ぎ、トキメ号が加我荘に帰る日、KJが早めに仕事を切り上げてくれたので、短時間でしたが久しぶりに、思い出の(自称)第2ドッグランに行くことができました。


トキメはどうやら周囲の景色を認識しているらしく、道中は車の中で立ち上がり、目をキラキラさせて外を見ています。


もっとも、これからトキメが帰還するとは知りようもない、犬のこととて、トキメさんがつれないのはいつもと同じ。

注)音楽が鳴ります
 
玄だけがニコニコ顔なのも、いつもと同じ。

 
これからの長い犬生、果たしてトキメはこの場所を覚えていてくれるのでしょうか。
 
 
そして時には、あの原っぱでもう一度走りたい、と、願ってみてもくれるのでしょうか・・・
 
 
留寿都でのラスト・ディナーは、トリニク、豚肉、牛肉のお肉ざんまいに、とれたてのシカレバーを焼いたものをトッピングしてあげました。
 
シカレバー待ち。
 
留寿都に来た当初、全くと言って良いほどフードを食べてくれなかったトキメさん。
初めてしっかりと食べたのが、KJ父が釣ったヒラメだったことなどを、思い出します。
 
 
メス犬を扱うこと自体が初めての私たちにとって、トキメは最高の母犬であり、先生でした。
発情から交配、妊娠、出産、子育て、離乳まで、振り返ればあまりにも多くの悩みがあり、苦労があり、驚きがあり、思い出があり、そして感謝がありで、彼女との別れが切なくなります。
 
注)音楽が鳴ります
 
子犬たちが離乳した後は、体力の回復を待つように、冷蔵庫前の定位置で、じっと座って目を閉じ休んでいることが多かったトキメさん。
 
 
再び、フードをあまり食べなくなって、産後の全換毛もあり、別犬のように小さくなってしまったトキメさん。(加我さんによると、これからもっと毛が抜けて、いったんは全部抜けてしまうそうですが、病気ではないのでじきに復活するそうです。)
 
 
 
今はこうして、冷蔵庫の前に、主を失ったエサ入れだけがポツンと残り。
 
 
そして、トキメは住み慣れた犬舎のゲージにもどり、ミミズを拾ったりカラスを追いかけて走ったりはできなくなったけれども、多くの仲間たちと再会して、テレビや人の大声にビクつくこともなく、イタズラ猫に怒ることもなく、おだやかに過ごしてくれていると信じます。
 
 
4か月間は長かったけれども、あっという間でもありました。
私たちに奇跡を授けてくれた、彼女への恩返しは、この子犬たちを立派に育て上げることにつきるでしょう。
 
 
そして、もし万が一もう一度、トキメが留寿都に来れることがあったとしたら、その時は、やっぱり玄と思い出のドッグランに連れて行って、走らせてあげたいです。
もちろん、子犬たちもいっしょに・・・
 
(自称)第2ドッグランにて。
 
原っぱは、めったに笑うことのないトキメさんが、一番の笑顔でいられる場所だったから。
彼女の笑顔を私たちは決して忘れません。

小雪ランにて。
 
月に帰ったかぐや姫のように、時が満ちて帰還した(文字通り)「時女」さん。
本当にありがとう、トキメさん。絶対に!これからも元気でね。
 
 

 
 


 
 
 
 


 
 

 









2016年10月24日月曜日

家族写真


子犬のうち1匹が明日、新しい飼い主さんにもらわれて行き、その数日後にはトキメ号も犬舎に帰還するというある日、記念に家族写真を撮ることにしました。

 
しかし・・・ 子犬がそろえばトキメさんがおらず、トキメさんが来れば子犬の顔が見えずで、これがなかなか難しい!

 
今回、多くのみなさんからの、ご厚意とご支援をいただいてついに実現した奇跡。
なにしろ期間限定で、もう二度と勢揃いすることは無いであろうこの家族。

 
精いっぱいがんばって、これが限界かな。全員、柴犬らしい実にぶ然とした顔の、しかし大事な大事な家族写真。

 
子犬たちが4匹でくっついて、ダンゴになって眠る様子は、今日が見納め。
 
 
4匹そろってのお食事タイムも。
(ご飯ですよ、の合図はお皿の音。小首をかしげる様子が何とも可愛らしい。)
 
注)音が出ます。
 
巣立ちを前に、シカの乾燥レバーを進呈(今はまだペロペロとなめるだけです。)
あなたたちは誇り高きオオカミの末裔、ハンターの一族であることを忘れないでね、と。
 
 
注)音楽が鳴ります。
 
そして翌日、食卓に用意される子犬たちのお皿が3枚になりました・・・。
 
 
巣立ちの先陣を切ったのは、泥棒顔(失礼!)がチャームポイントで、体の動きも際立って良く、一番のきかん坊の希菜瑚さん。
新しい家族のみなさんと、きっと幸せになるんだよ!
 
 
 
 
 
 
 
 

2016年10月20日木曜日

寒いのか、暑いのか


キノコ狩りの日の夜明け、村の気温はマイナス3℃、羊蹄の山頂は雪を頂いて白く、平地の草地にも霜が降りて真っ白でした。

 
人間にとっては、寒くて早起きがつらい季節。ですがワンコにとっては、長時間動いても息があがらず快適な季節の到来です。いつまでもいつまでも、飽きることなくボール遊びを続けます。
 
(その間、人間たちは一所懸命、キノコを探しています。)
 
 
 
 
林の中は、霜もおりずに、日が高くなれば木漏れ日がさして、ふかふかの枯れ葉のじゅうたん。のんびり座って体のお手入れです。

(いや、その間、人間たちは一所懸命キノコを探していますって(笑))
 
 
冬に備えて? タマタマに毛が生えて来ました。
 
本当ならシモフリシメジ、天然のエノキが期待できる時期になっていますが、この日、キノコのほうはさっぱり。
 
村では、朝がどんなに凍える寒さでも、昼はまだ暑いぐらいに感じる時もあり、暖冬の予兆と言われる、季節外れのタンポポの花が今年も咲き出しました。

 
紅葉もまだのうちに、雪が降ったり、強い霜が降りたり、なのに日中は汗ばむ陽気だったりで、寒いのか、暑いのか、秋なのか、冬なのか・・・良く分かりません。
 
 
しかし、次第に緑が劣勢になり、景色が枯れ草、枯れ葉の色に覆われ始めるこの時期、パッと目立って鮮やかに咲く黄色の花を見ると、なんだか元気が出ますね。
 
 
キクイモの花。そろそろ散り始めて収穫期が近づいていますよ。(地上の茎や葉が枯れたら収穫できます。)

 
子犬たちは1回目のワクチン接種が終わり、60日を迎えて、元気です。
3姉妹がくっついて寝ていることが多いですが、黒オスだって仲間に入りたいよね、と。
 
 
 
相変わらずのワンプロも、見ていると、手加減というものが分かってきたような気がしますね。(悲鳴を上げることが少なくなりました。↓最後は本気で怒っちゃってますが。)
 
注)鳴き声がします。
 
新しい飼い主さんたちへの引き渡しが始まりました。
 
 
 

 
 

 
 
 
 
 





 

2016年10月17日月曜日

つれない・・・


最近はすっかり日が短くなってしまったので、夕方のお出かけは難しいですが、ちょっと前までは、夕方は連れ立って原っぱの(自称)「第2ドッグラン」に出かけるのが日課でした。


最初は車に乗せると怖くておもらしをしていたトキメさんですが、じきに慣れて、車中から外の景色を眺める姿も堂に入っています。

 
一見、けなげに玄(完全にフリーにします。)の後ろを追っているようですが、実はトキメさん、相当にマイペースです。
 
 
というか、遊ぼうと何度も誘う玄ちゃんを完全に無視。
クールビューティー、てんでつれない・・・。
 
注)吠え声がします
 
それでもボールには良く反応していたんですよ、玄には負けてますが。
だから、犬舎育ちのトキメさんには、プレイバウのボディランゲージが通じないのかとも考えました。
 
注)吠え声がします
 
でも、子犬たちが離乳し始めてからは、ボール遊びもあまりしなくなり、こうしてじっと物思いにふけるように、遠くを見ている姿が多く見られるようになりました。
 
 
 子育てが終わったトキメさん、もしかしたらもう犬舎に、仲間のところに帰りたいのかなあ・・・
 
 
トキメが留寿都に来てから、既に4か月が経過しました。
秋も深まり、約束の帰還の日まで、いよいよ残りわずかです・・・。
 
 
 
 

2016年10月11日火曜日

初顔合わせの日


おかげさまで、子犬たちはみんな仲良くそろって無事に、生後50日を超え、次第に新しい飼い主さんたちへの引き渡しの時が近づいてきました。

実に見事!な柴パズルが完成(笑)
 

この日は、今後、サンファーム村暮らしの先輩となる、タカトラ兄貴と初めて会いました。
ともに玄の子、4月1日生まれのタカトラと、8月18日生まれの子犬たちは、約5か月離れた、しかし同じ年の兄・弟妹になります。

 
自分自身が、まだまだ子犬のタカトラですが、現時点では、同じ年とはいえ子犬たちとの体の大きさの違いは相当なものです。
最初はお互い、怖がりあるいは警戒していましたが、だんだんとプレイバウ・ポーズも出るようになっていきました。


動画でご覧ください。子犬たちも果敢に向かって行っていますね、タカトラもちゃんと手加減しているようです。
きっとそのうち、良い遊び相手になるのだろうなあ。

注)音が出ますので注意してご覧ください。
 
子犬たちは、寝ている姿は天使。
しかし起きている限りは、キレイゴトばかりではありません。頻回のウンチにオシッコ、外に出たい、お腹が空いたとギャーギャー鳴き叫ぶ声に取っ組み合い(ワンプロ)と、嵐のような毎日です。
 
 
柵の向こう、ご飯はトキメさんにゆずらなくてはいけないし、子犬たちが寝ている間しか昼寝もままならず、ストーブ前のベストポジションも占領されて、アンチノール効果も薄れたか、再びすっかり白髪が増えてしまった玄ちゃん。
 
 
フードをふだんの3倍量食べ、さらに玄のご飯まで食べても、子犬たちへの授乳と出産後の全換毛で別犬のように小さくなってしまったトキメ(実は体重は妊娠前とそれほど変わっていません)と、夫婦2匹でKJのお弁当をガン見する、哀愁ただよう後姿の図。
 
畑が寒すぎで家にもどってランチ中のKJ
 
家族総出で、子犬育ては本当に大変。
トキメさん、あなたは本当にエライわんこです。
 
そう?・・・by トキメ
僕はお腹が空いているんです・・・by 玄
 
 
 
 
 
 



2016年10月7日金曜日

豊作


台風の被害で農業は苦戦していますが、山の恵みは豊作のようです。
ドングリやヤマブドウがたわわに実り、各種キノコも。

各種キノコ
 
ということで、キノコを楽しむ女子会に行って来ました。
キノコ大好きシェフが営む、TSUBAKI HALL という、小さなイタリアンのお店です。
 
「スープ」 ボリボリのミネストラ

「アミューズ」 色々なキノコのキッシュ

「冷菜」 サンマと水茄子、梨のサラダ

「温菜」 帆立のミンチを詰めた椎茸のパデッラ 

「パスタ」 道産ポルチーニのタリアテッレ

「リゾット」 道産松茸のリゾット

「主菜」 仔羊のポルペッティとアミガサダケ、道産ひよこ豆のトマト煮

「デザート」 バナナとマスカルポーネのムース
 
どれもこれも、非常に美味しかったです。特に、道産松茸のリゾットは絶品でした。
松茸も、こうして食べればすっかり洋風になるんですねえ。
 
道産松茸
 
キノコでこれだけのコースができるのだから、北海道の山も豊かです。
そして今年は山が豊作で、クマたちもしっかり食べることができそうだから、畑や里に出てくる不幸な事故は少ないように思います。
 
キノコクイズでゲットした椎茸(笑)
 
子犬たちは、赤メス(黄色)も耳が立って、みんなずいぶん犬らしい顔つきになってきました。
しかしますます可愛いですね~(笑)
 

50日経過