2016年1月20日水曜日

白糠


まだ、この大雪が降る前のことです。


雪がほとんど無くて、素晴らしい晴天、そしてしびれるような低温(この朝、マイナス15℃ぐらい)で、海から湯気があがる「けあらし」も見えていました。(写真を拡大してご覧ください。)

 
しかし、雪が少ない冬のシカ猟は難しいです。
 
 
車が通れない林道から歩いて入りますが、まず、山肌に雪が無いと、シカの毛色(茶色)が木々の茶色にまぎれて見えにくく、見つけることが困難です。

 
玄は、目と鼻と耳、総動員してシカを探していますね。

 
シカの足跡はたくさんあるのですが、姿が見えない。雪が少ないと、ハンターが草や枯れ葉を踏んで歩く足音が大きく遠くまで聞こえて、シカは何百メートルも先から逃げ出すというんですね。
 
 
また、雪が少ないと足がぬからないので、シカは走りやすく、たとえハンターに出くわしても全速力で走って逃げ切ることが可能です。白糠では走っているシカばかりを見ました。

 
まだ雪が少ないので、玄も歩きやすそうですね。
 
 
それでも、急な斜面を登ったり駆け下りたり、倒木を飛び越えたりと、緊張もしているのでしょうね、とても真剣な表情です。
 
 
 
 
そのように難しいコンディションの白糠ですが、KJ父と本人は、行けばコンスタントにとっています。見ていてたいしたものだと思います。
 

 
KJがとったら、喜びの舞です。その場で肉ももらえるから、嬉しいよねえ。
 

 
それにしても、山では良い表情をしていますね。シカを探して真剣だったり。
 
 
頂上に着いてホッと一息ついたり。

 
しばし離れて歩いていた、チームのメンバーと合流して嬉しそうだったり。
 
 
シカをとって、これは笑顔というよりは興奮さめやらない顔かな。
 
 
 
この日の白糠は、キンキンに冷えていて、あちこちで自然がつくる氷の芸術を見ることができました。この時期、川も滝もすべてが凍る、白糠です。(水嫌いの玄も、行けないところがなくなります。)
 
 
そんな寒い中ですが、人間はホテルに泊まっても、玄は車の中で寝ていますよ。窓に断熱シートを貼りますが、エンジンは切ってしまうので、車の中で水も肉も凍ってしまう寒さです。

 
普段は家の中、薪ストーブの前で横倒しになって寝ている玄ですが、さすがに犬です。氷点下の寒さでも小さく丸まって寝ているようですね。背中にゆたんぽ、毛布の下には使い捨てカイロをたくさん敷いていますが、それらも朝にはすっかり冷えてしまっています。

 
さあ、みんながシカ肉を待っているからね、エッチラオッチラ引っ張って帰りましょう。ソリが使えるだけの積雪があればラッキー。無ければ全部リュックで背負わなくてはなりません。
 

 
帰りの車中では、毎回、文字通り精根尽き果てて、死んだように眠る玄ちゃん。席を移動するのにも抱え上げてあげなければいけないほど、動きたがらないです。
 
 
シカ猟のとき、朝から晩まで一日に歩く距離は、KJで二万歩、十数キロ、それ以上に上へ下へ右へ左へと歩き回る玄では何キロになるのでしょうか。この小さい体でエライなあ。
 
 
それでも厳寒の白糠へ、またまた出かけて行くんでしょうね。
このハンターたちは、シカに会いに。
 
KJ、はるか遠くの鉄塔の下に、シカの姿を見つけたところ。
 
この大雪で、ようやく猟模様も好転すると思われます!
奥田組、今季もがんばってます!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2016年1月12日火曜日

もう一度、復活を。ブラウンズ


ドンちゃんの通院日。札幌です。


高齢による甲状腺機能の低下で、一時は危機的状況にありましたが、獣医さんによる適切な投薬と家族の手厚い看護により、年を越すことができ、今は、自力で食べ、立って、ゆっくりと、ふらつきながらも歩き、排泄をするなど、驚くほどに回復しました。

 
畑で連れ立って歩くことが大好きだった2ワンです。
 
 
こうして、前になり、後ろになって。
 
 
留寿都の冬はこれからますます寒く、厳しく、まだまだ先のことは見通せませんが、もしかしたら、春にはもう一度、畑でブラウンズの復活を見ることができるかもしれません。
 
 
玄も、いっしょに歩いてくれる友の回復を願っているに違いありません。
 
 
大事な大事な友ですから。
 
「Darling, darling stand by me
Oh stand by me, oh stand(now),
Stand by me, stand by me」
 
 
 
 
(引用 BEN E. KING  Stand By Me)
 
 
 



 
 

2016年1月10日日曜日

雪やこんこ


またまた、この季節がやって来ました。

 
札幌は少ないですけれども、留寿都には、十分にあります。雪。
 
 
サンファーム敷地内で練習走行ができちゃうんですから。
 
 
ハイ。こけました。こけても楽しいらしいです(笑)
 
 
ハイ。ウィリー。
 
 
調子に乗りすぎて、足をぶつけた、と言っています。それでも楽しいと。
 

 
北海道では、雪や冬が嫌いなみなさんも少なくないと思いますが、農家にとって、冬は貴重な休み、雪はともだちです。犬は喜び庭かけ回り♪ KJも負けずに回ってます(笑)
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 

2016年1月6日水曜日

年越し~初もうで


お正月も、元旦の夜から白糠へ出猟していた玄家ですが、大みそかの年越しは、農業の神様、狩猟の神様に感謝をささげながら、しこたまビールを飲み。

珍しい、一升瓶入りのビールです。 

日本酒「玄」にも酔いしれ。(念のため、玄は飲んでいません。)
 
今年は「玄」がお神酒にもなりました。
 
一升瓶片手に飲んだくれて。

バケツに雪で豪快に冷やしています。

どこぞの、まるでオジサンのように、床で眠っていたお二方でした。

 
いや、実際、オジサンなんですが(笑)

 
それでも、元旦の朝はシャキッと起きて、恒例の留寿都神社へ初もうでです。
 
 
それにしても、雪景色と神社に柴犬は良く似合う。神社のみならず、日本的風景に本当に良く似合いますよね。考えてみれば、日本古来の犬ですから、当然なのですが。

 
やはり毎回、感心させられます。

 
この日、正真正銘、元旦の朝なのですが、まだ早い時間帯だったためか、単に人口が少ないからか、他にお参りの人はほとんどおらず、神主さんの代わりに村役場の職員さんが働いていらっしゃいました。村の役場は大変です。

 
一人(犬)ひとり、神妙にお参りをしてから、おみくじを引きました。

 
今年の玄さんは、小吉でした。ちなみにKJは大吉、ワタクシは末吉でした。
今年の運勢は、KJ→玄さん→ワタクシの順ですね。どうやら群れの順位と同様です。

 
小吉の玄さん、「願望 あせるな、人に任せれば吉」「縁談 腹立ちて自ら破る恐あり、人に任せよ」と。木夢2ママ、よろしくお願いしますよ~。
 
 
 
帰り道。後姿も絵になる初もうででしたが、玄さんはなぜか神社嫌いなので、実際にはダッシュで帰って行くところです。ペットの安全のお札をいただいて帰りました。
おかげさまで、ドンちゃんも無事に年を越し、自力で立って自分で排泄できるようになりました。
 
 
みなさまは、それぞれどのような新年を迎えられましたでしょうか?
どうぞ人もワンコも健康で、幸福な一年になりますように。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。