2025年3月29日土曜日

【柴犬・シカ猟】今猟期は、ヨネが初めて単独での車中泊を体験


北海道では、シカの猟期は基本的に3月末日までです。


昔は私たちも、羊蹄山麓にシカがいなくなる冬場は、白糠や穂別などシカの越冬地まで遠征してシカ狩りをしたものですが、近年は、農耕期における村内での駆除がメインになっていて、猟期に遠方まで狩猟に行くことは、ほとんど無くなりました。


ですが、今猟期は、子犬やドッグショーに行く犬がいなかったこともあり、KJが発奮して、12月末からほぼ毎週末、「ヨネ」(「米」号)を連れてシカ狩りに出かけました。


ヨネにとっては、極寒の中、初の単独車中泊になったわけですが、毛布を敷き、カイロや湯たんぽもたくさん使うことで、最初こそなかなか眠れなかったようですが、回を重ねるにつれて寝不足も解消され、シカの探索、追跡に力を発揮してくれたようです。



何より、山の中でシカを探す姿や林道でまったりと休む姿、帰りの車中で疲れ切って眠る姿まで、父親である初代シカ猟犬・「玄」(ゲン)にとてもよく似ていて、感慨深いものがありました。




ヨネの姿を見ていると、玄と行ったシカ猟の思い出がよみがえります。
ヨネの中には確かに玄がいる、と感じます。



・・・その玄はというと、齢16歳を超え、耳は聞こえず、目も良く見えず、歩くことも不自由になってしまいました(写真では保温用のちゃんちゃんこと転倒時の頭部保護用ヘルメットを装着)が、KJとヨネが今猟期最初のシカ猟から帰ってきた夜は、よろよろ歩いて狩猟用のリュックや首輪のところまで行って、その上で寝たのだそうです。


家に持ち込まれた猟場の匂いを嗅いで、自分も行きたいと思ったか、行かねばならぬと思ったか。
玄の記憶の中にも、雪山がありシカがあり、シカを追って駆け回った自分の姿があるのだろうなあと、胸が熱くなりました。