2015年9月2日水曜日

酋長の家~知床峠~羅臼


ウトロでの泊まりは、温泉民宿、酋長の家。ゴジラ岩のすぐ裏にあります。

 
ご覧のとおり、アイヌの方が経営しており、木彫り等のおみやげ店も併設されています。

 
凶暴な?看板犬がいました。柴犬、ですよね・・・。
 
 
金子様?

酋長の家の晩ごはんは、カニとシカ肉をメインにしていましたが、アイヌ料理も出してくれます。また、食事中、おみやげ店のほうから大おかみがやって来て、ムックリの演奏やお料理の解説をしてくれます。
 
 
シカ肉はありがたく玄ちゃんの晩ごはんにさせていただきました。
 
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、館内ではずっとアイヌの音楽も流れていて、一種独特の雰囲気があり、連泊やリピーターも少なくないようです。
 
ラタシケプ(豆やカボチャとシケレペ(キハダ)の実を炊き合わせたもの)
胃に良いというシケレペのお茶もありました。黄色い苦いお茶です。
 
ワンコOKのお部屋は、フローリングの4ベッドルームです。元気の玄ちゃんも復活ですが、この時点で留寿都を出てからやや24時間、起きっぱなしになりますからね、さすがにバタンキューで熟睡しました。
 
 
二日目(というか、一泊三日目)の朝は港の散歩からスタート。停泊中の船は、網走から出稼ぎ?に来ている、流氷観光船のオーロラです。定員400名という、カムイワッカ号の5倍近い船ですね。
 
大きな船は、岸辺には近づけませんが揺れが少ないそうです。
 
 これもまた別の観光船のワンコたちに朝のあいさつ。ウトロは犬の多い街でしたね。
 
 
徒歩数分で、今度はこれもまた知床八景のひとつ、オロンコ岩です。

 
その昔、先住民族が戦ったという言い伝えの残る岩。てっぺんまで登ればオホーツク海や知床連山が一望にできるということで・・・登ります。

 
 
実は、KJが旅先で朝さんぽに付き合うことは珍しいのですが。玄の笑顔にほだされたか。
 
 
その玄ちゃん、海が視界に入ると減速し、行き先にまた海があるのではないかと不安そうです。つくづく海嫌いなんですよね。
 

 
てっぺんでは、朝日に映えて、オホーツク海そして知床連山のきれいだったこと!


 
ゴジラ岩や、ウトロの街並みもくっきり。高い位置から見ると、道の駅方面で新たな開発も進んでいるようではありましたが、地形上、平地と呼べる場所が極めて少ないことが分かります。海や半島の雄大さに比べて、人間に許された空間はとても限定的であることを、感じ取ることができます。
 
 
急な階段は、実は下りのほうがずっと怖くて、しかもずっと海が見えるので、途中で座り込んでしまった玄ちゃんでしたが、この絶景、海が好きなワンコには(笑) オススメです!


玄には災難つづきか・・・
 
酋長の家で、朝ごはんをいただいて、道の駅などでお土産を仕入れ、出発です。かみますヨ、の看板犬は、何故だか朝は見当たりませんでした。
 
朝は普通に旅館風の朝ごはん
 
知床は、時間があればもっとあちこち山やら滝やら、歩きたかったのですが、まだまだ先のある旅。車窓から羅臼岳を眺めながら、知床横断道路をひたすら走ります。
 
 
それにしても大きな景色
 
1枚の看板の裏表。これから行く羅臼町と、ウトロのある斜里町との境界が、知床峠。ハイ、これもまた知床八景です。


 
折しも知床では、世界自然遺産基本条例の制定に向けた検討が、住民参加の形の中で進み、また、知床岬への上陸規制を、一定のルールの下で緩和するかどうかの検討も開始すると報じられています。
 
 
自然を守り続けるということと、地域の経済や活性化のために活かして使うということの両立は、本当に難しいと思いますが、数少ない世界遺産に選ばれている知床だからこそ、是非、実現してほしいです。知床岬を、歩いてみたいです。
 
 

 
峠から、肉眼では北方領土も見えましたが、写真ではどうかな。本当に近い、国後島です。

 
道中、有名な山の中の秘湯を経由して。
 
 
羅臼の道の駅で深層水ソフト。羅臼は何年か前の冬に、訪れているので、今回は通過するだけ。

 
限られた旅行日程の中、実質一日だけの早回りでしたが、知床八景、①オシンコシンの滝に始まって、船上から見た②プユニ岬、③フレペの滝、④カムイワッカの湯の滝。⑤知床五湖を歩いて、朝に登った⑥オロンコ岩から⑦知床峠へと。(見ることができなかったのは、⑧夕陽台だけでした。)
 
目的だった野生のクマにも、たくさん会うことができたし、写真はありませんが、知床五湖の行きかえりには道路わきでゆうゆうと草を食べているシカたちも多数目撃しました。
 
 
10周年の記念の年に、世界遺産のサワリに触れることはできたかな!
 
つづく・・・
 
 
 
 
 


 

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