(昨日は、パソコンのトラブルで失礼いたしました。)
サンファームでは、実りの秋を迎えて、一年間の集大成、最大の繁忙期です。
KJも毎日、朝から晩までニンジンの収穫に大忙しです。
今年のニンジンの出来ですが、どうやら「相場は良い」らしいですよ。
しかしそんな中、なぜか浮かない表情で畑を見つめるハンターたちです。
それは、大事なニンジン畑にクマ害が発生してしまったからなんですね。
このように、畑のあちこちで、けっこう広い範囲にわたってニンジンの葉が折れたりつぶれたりしています。
これは、クマがどっかりと座り込んでニンジンを食べ、糞をしていった跡なんですね。
見ると、葉っぱの付け根まできれいに食べ、まるでニンジンジュースのしぼりかすのような糞をしています。一口か二口食べかけて、途中でやめたかじりかけのニンジンもたくさん。
この状態が毎日毎日、増えていく。ひどい食害です。
クマの糞は、畑の周囲のやぶの中、雑木林の中へと点々とつづいています。
クマの場合、歩きながら糞をするということで、おそらくクマはこのヤブ、雑木林の中をねぐらにしながら、夜間、毎日畑に出てきてはニンジンを食べているものと思われます。
これはもう放置しておくわけにはいきませんので、クマ用のワナをかけました。
ドラム缶型のものです。(クマのワナには、他に、鉄格子の檻になったタイプもあります。)
エサには一番奥にシカ肉がつるしてあり、クマがこれを引っ張ってとれば、入り口の扉が落ちて閉じ込められる仕組みです。
今のところ、まだクマは捕まっていませんが、ワナをかけた数日後に雨が降り、その後にワナの見回りに行ったところ。
ワナの側面にべったりと、クマの前足の跡がついていました。
クマの泥足の跡は、ワナの逆側面にもあり、つまり両側面にあり、そしてこの足跡が、でかいんです。
前足の幅が、ゆうに15センチはある。このことから、たぶんこのクマはオスの成獣で、体重が150キロ以上あるということが推察されます。
クマの泥足の跡は、ワナの入口にもついていました。
つまりこのクマは、シカ肉のエサにつられてワナの入口から入ろうとしましたが、体が大きすぎて肩がつかえるのでワナの中には入れなかった。それでシカ肉が食べられず、イライラして怒って、ワナの側面を左右両方からどついて、たぶんワナを壊すかゆするかして、シカ肉を取り出そうとしたものと考えられるのです。
ワナの入口をのぞいた時についた、玄の前足の足跡と比べると、クマの大きさが際立ちます・・・
招かれざる客。
知床では、漁師とクマとの共存を見てきただけに複雑ですが、農業への被害の場合、やはりどうしても駆除しなければならない個体というものが存在するのが厳しい現実だと思います。
今回のクマ騒動、結末はどうなることか。
2009年に駆除されたクマ
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