知床の次の目的地は、野付半島、尾岱沼でした。
世界遺産の次は、北海道遺産ね。
「全長26㎞の日本最大の砂嘴(さし)で、擦文時代の竪穴式住居も見られる。江戸時代には国後へ渡る要所として通行屋が設けられ、北方警備の武士も駐在しました。トドワラ、ナラワラの特異な景観や、春と秋に野付湾に浮かぶ打瀬舟の風景が多くの人々をひきつけている。北海シマエビ漁に用いられる打瀬舟は野付湾の風物詩として知られ、霧にかすむ舟影は幻想的。」
どうです? エビ好きのみなさんには、半島の形そのものが、エビの尻尾に見えてきませんか?(笑)
トドワラのほうは、残念ながら、既にほぼ腐ったり倒れたりで、期待したような、枯れ木の林といった様相ではありませんでした。
遠くにあるものをアップしてこんな感じ。
ですが、ここにも木道が整備されていて、野付湾の中に延々のびる様子がなかなかこれも幻想的。
遊歩道の横には馬車道もあります。
しかしこれ、意外と風情がなくて、ポックリポックリでもなく、シャンシャンでもなく、ドドドドーッと土煙をあげて、ものすごいスピードで通り過ぎて行ってしまいました・・・
ビックリする玄ちゃん
それから、半島の先端まで行く前に、ナラワラがあって、こちらのほうはまだ、倒れずに立っている枯れ木群です。(ナラの木です。)
かつてはこうした枯れ木の林で、半島がびっしりと覆われていたのだとしたら、それはそれは神秘的な風景であったことでしょう。誰も立ち入れないその中に、幻の街があったのだとしても、うなずけるような気がします。(宮崎アニメの世界っぽくて、良いですよね!)
野付半島の中央部は、非常に幅の狭い砂しなので、道路を走っていて左右が両方とも海です。これもまた不思議な風景。
それからこれね、舗装道路のすぐ横ですよ。ハマナスの茂みの中にシカがいるのですが、分かりますか?耳だけが見えています。
分かりましたね。食べていたのはハマナスの葉なのか花なのか。
その奥にもう1頭。
時には岸辺で寝そべるオス、メスの姿も。
知床もそうでしたが、国立公園や鳥獣保護区では、シカも撃たれることがないのでのんびりとしたものです。観光資源にもなっているわけですが、しかし、そうした場所がいわばサンクチュアリとなってシカが増えるため、いつまでも頭数が減らず、農業被害も減らない厳しい現実もあります。
昼ご飯。長年、一度は現地で食べたかった、尾岱沼のホッカイシマエビです。
(ただし、打瀬船による漁期は既に終了しています。毎年、7月末までなので、農作業の都合上どうしても間に合わないのです。でも、漁期が終了してからまだ2週間ですから、この時期に出されるエビはそれほど長い間冷凍されていたわけではないですよね。)
というわけで、やっぱり期待どおり美味しかったなあ、ホッカイシマエビラーメン。
そして、絶品、ホッカイシマエビ天丼!
大きなエビを1匹ずつ丸ごと天ぷらにしたものが、何匹も乗っていて。ヒゲまでカラッと揚げられていて、ホッカイシマエビならではの濃厚な味わい。今思い出しても、うーん、美味しかったなあ、ヒゲやら足先までもみっちり美味しかったですから。今回、現地に行ってみて、やっぱり漁期中に生で食べてみたいなあ、という思いを一層強くした、エビ天丼でした。
さあここからは、道の駅おだいとう(別海町)でソフトクリーム、ラ・レトリなかしべつ(中標津町)でもソフトクリームを食べて、先を急ぎます。羅臼の深層水ソフトから数えて、本日のソフトクリームは計3種類。根室振興局の、食べ歩きマップを参考にしましたが、1日だけではなかなかね。
なんだか、モデルみたいな立ち姿(笑)
今夜の宿は、18:00までにチェックインしないと晩ご飯が食べられません、ということで、先が急がれましたが、途中、こちらもずっと行きたかった多和平へ。
360°、ぐるり地平線が見えるという展望台に上ります。
しかし、玄ちゃんの関心はそんな景色ではなくて、展望台から見える羊さんにあります。
せっかくなので、一周します。どこから見ても、触れ込みどおり本当に、お盆のフチのように丸い地平線が見えますね。しかし、どっちを見て撮っても同じ景色、見分けがつきません(笑)
そして一周して戻っても、玄ちゃんの関心は羊さんだけだったというね。(羊が獲物ではないことは、ルスツリゾートの牧場で学習済みなのですが。)
多和平の近くでは、牧場の堆肥に群れる、タンチョウヅルの姿もあり。さすが道東の自然、ではありますが、最近はタンチョウによる牧草ロールの被害なども出始めているんですよね・・・
さあ、今日のお宿は、阿寒湖畔。ワンコOKの旅館は、山水荘です。ちゃんと晩ご飯にありつけましたよ。
ある意味、非常に北海道の温泉宿らしい(笑)
ご飯のおかずにはイマイチ物足りなくて、カツ丼にしてみたり。
そしてこの日はなんと9時前に就寝されました。(いや、KJがなんですが。)
玄ちゃん、旅行で2泊は初めてだからね。疲れたよね。ゆっくりお休み・・・
実際にはこの後、夜シッコでがんがん歩いてました。
つづく・・・
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