船内では、冬の知床の写真やクマの写真、羅臼側のクジラウオッチングクルーズの写真も紹介されました。
距離2m。
ガードレールに両手をついて、こちらを見ているクマ。すごい!
景色や動物だけでなく、知床の産業や歴史などの解説も、とても楽しくて、3時間があっという間でしたね。後半、海の上は雨が降り出して寒いぐらいの気温でしたが、名残惜しかった、カムイワッカ号とのお別れ。
・・・いや、正直、海とは一刻も早くお別れしたい・・・ by 玄ちゃん(笑)
背後の岩が、ゴジラ岩。
知床のクルーズ、海の得意なワンコにはオススメです。
お昼は、漁協婦人部の食堂で食べたかったのですが、さすがの最安店、長蛇の列であきらめ、船で紹介があった、羅臼のホッケが食べられるという店へ。
羅臼のホッケは根ボッケと言って、
身質、脂乗りともに道内では最高級だとされています。
身質、脂乗りともに道内では最高級だとされています。
ウニ丼
職業柄? シカの角博物館なる店も探索しました。
枝分かれが後ろを向いていたり、5段もある角は確かに珍しい。
これも、シカがたくさんいる知床ならではのものなのでしょう。
さて、次の目的地は知床五湖でした。知床八景の一つです。
五湖は現在、植生保護期ということで、事前にフィールドハウスで、クマの生態や万が一遭遇した場合の対処方法などのレクチャーを受けた後、ガイド無しでも個人で散策することができます。
※ 五湖にはワンコは入れません。車でお留守番してもらいましょう。保冷剤や扇風機を準備しましたが、この日の知床は、日中でも20度を下回る涼しさだったので安心でした。
二湖、一湖だけをめぐる小ループコース(40分)と、五湖から四、三、二、一湖と全てをめぐる大ループコース(1時間半)とがありますが、せっかく来たのだからということで、大ループコースを選びます。
考えてみたら、前日の夜10:30に起きて留寿都を出発してから起きっぱなしですが・・・元気です。
五湖から四、三、二、一湖と、数字的には逆回り。
それぞれ、とてもきれいでしたよ。きれいでしたが、湖の写真は、後から見ると、どれがどれだかさっぱり見分けがつかないというね(トホホ)
最終的に、撮影時間で判断しておりますが、間違っていたらゴメンナサイ。
洞爺湖でもおなじみのカルガモさんがいたり。
四湖と三湖の間にあった、ヒグマの痕跡です。
この日のヒグマ目撃情報。五湖のHPで配信されています。
知床五湖はヒグマの生息地であり、高架木道と現在の散策ルールができるまで、遊歩道が使えない状態が長く続いていました。現在の方法は、地元のみなさんと観光業界、行政がいっしょに考えて結論を出した、利用調整地区制度、というものだそうです。
三湖、二湖、一湖には、知床連山の姿が見事に映し出されていました。
ですがこの知床連山のスケールを、一枚の写真に収めることはとてもできなくて。パノラマのレンズが欲しくなりますね。
ようやく一湖に到着です。
この一湖では、高架木道が素晴らしかった。
ヒグマの出没に影響されずに、五湖の魅力を気軽に体験してほしいということで、一湖からフィールドハウスまで設置された木道は、全長800mの長大なもの。
木道横には、ヒグマへの備えとして電気柵が張り巡らされ、また、十分に幅広で平らな作りであるため、車椅子でも通行可能なバリアフリーとなっています。
スゴイものを作りましたね。これがものすごい人工物で異物なわけですが、意外と、知床の自然景観の中に置いて見ても、受け入れ可能なものでした。
船上からのクマ観察も、高架木道も、自然をただ手つかずでとっておくだけではなく、どのようにすれば自然を損ねることなく、ギリギリまで近づいて、観光資源にできるか。
世界遺産になった知床では、たぶんそこに最大限の工夫がこらされているのだということが、強く実感できた旅になりました。
つづく・・・
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