2016年3月3日木曜日

偵察の楽しみと成果


豪雪地帯の羊蹄山麓では、深い雪の中で越冬するシカはほとんど無く、多数が洞爺など雪の少ない所へ南下して冬を越しますが、それでも、川沿いの針葉樹林の中などで、冬を越すシカが少数いることから、毎年、この時期は、村の猟友会として、そうしたシカの共同駆除を行います。


道東のようにシカの頭数が多いところとは違い、少数のシカを限られた人数のハンターで確実に駆除するためには、事前の偵察が欠かせません。

 
玄とともに川沿いを歩いて、シカの痕跡を探します。

 
このような、川に出入りしたシカの足跡や、木の皮をはいで食べた跡が、近くにシカが存在する証拠になります。

 
 
実際にシカの姿を目撃しなくても、足跡の数や方向、周囲の地形・環境、針葉樹林の位置などから、何頭ぐらいのシカがどこにいるかを推測します。

 
駆除の成功に向けて、ひたすら歩く偵察は骨の折れる作業ですが、道中、自然が織りなす雪の造形に感心したり。
 

 
偵察では銃を撃つこともありませんから、雪の上をただ走ったり寝てみたりというゆったりした感じもまた、楽しいようです。
 

 
そして何より、雪の上でのアウトドアなお昼ご飯が最高の楽しみなんですね。
 

 
張り切ってわざわざカツオ出汁を取ってきたという、うどん好きのKJ(笑)
 
 
今回の新兵器は、固形燃料用ポケットストーブ!


普通に100均の固形燃料ですが。

 
2個も使えば氷点下の寒さの中でも十分に通用します。
 
 
 
燃料を内側に収納して折りたためば、実際にポケットサイズになるコンパクトさで、十分な火力が確保できるので、アウトドア派には必須アイテムなんだそうです。
 

 
玄も注目していますが、美味しそうにできあがりましたねえ。

 
いただきまーす!って、お箸を忘れたので、笹の茎を折って現地調達したそうです(笑)
山ではけっこう良くやる忘れ物です。
 
 
ロースハムのおすそ分けをいただきました。
 
 
この日は約4時間ほどのケン&ゲン偵察行だったようですが、天気も良くて、とても充実したものだったようです。
 
 
後日・・・。
共同駆除の本番では、偵察で3頭いると見極めたシカのうち、2頭をとることができました。
 
 
シカがいた場所もKJの推測どおりで、改めて偵察の重要性を確認することができました。
 
 
 
こうして川での駆除が始まると、春も近いと感じさせられます。
留寿都でも、今年の冬は雪が少なかったので、シカたちの北上は早いと予想されます。
畑にエサを求めて南から帰ってくるシカたちとの闘いがまた始まります・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



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