玄が通っている病院は石山にあります。
なので、病院が終わった後は、ご褒美&気分転換ということで、「石山緑地」を歩くことが多いです。
札幌に古い人だったら、石山と言えば札幌軟石の石切り場で、まるで洞穴のような切羽跡が並んで口を開け、ちょっと怖いような場所だった記憶がありませんか?
今は、札幌市役所と芸術家集団「CINQ」(サンク。5人の彫刻家たち)との共働により、全国的にも珍しいランドアート、石山緑地に生まれ変わっていますね。
「札幌軟石物語」によると、石切り場では1872年から札幌軟石の採掘が行われていたとのこと。それだけでも130年を超える歴史になりますが、軟石そのものは約4万年前の支笏湖の噴火でできたと考えられ、また、縄文時代には集落が形成されていたようで、土器の出土もあるそうです。
まあ、犬の玄さんにそんな歴史や芸術などというものが理解できるはずもないのですが。
この公園では、見知らぬマチの犬たちがたくさん散歩をしていますので、華やかな都会のニオイをとったり、キラキラしたワンコたちを眺めたりと、いつも楽しそうに過ごしています。
公園は、防護柵の向こうに当時の切羽跡や火山灰層、自然林をそのまま残してつくられているので、切り立った岩肌と崩れて埋まりつつある洞穴、古代ローマのような不思議な造形とが相まって、非常に特異な景観、独特の雰囲気をかもしだしています。
切羽跡や火山灰層は、時の経過とともに浸食が進んで自然と形を変えていくものです。さらに、周辺の木々も、四季おりおりに色や形を変えるので、何度行っても飽きるということがありません。
人工的な空間のようで、そうでもないようで。また、札幌軟石自体が、火山灰でできているからか、コンクリートとは違ってどこか温かみを感じる素材なので。
たぶん、玄さんもこの場所が好きだと思います。
この日は時間が無くて、石山緑地も半分しか歩けなかったし、改めて調べてみて、石切り場の史跡は石山緑地だけではなく、藻南公園にもあるんですね。
是非、ぜんぶ回ってみたいなあ。
さて、もうすぐ生まれて1か月になる息子たち。
これからどんな歴史を刻むのでしょうか!
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