秋が深まり、今年もそろそろ大物たちがとれ出す時期になったようです。
大きなオス鹿は、肉量豊富で食べごたえがあります。
オス鹿の肉は臭いと思われがちですが、ハンターが血抜きの処理を正しく行い、シカ肉のことをちゃんと分かった料理人が熟成して調理すれば、決してそんなことはありません。
右側の二本が後足(モモ肉)、左側の二本は前足。
それは臭いのではなく、シカ本来の風味がしっかりとした、実に味わい深い肉なんです。
ですが、この時期、オス鹿をとると・・・ シカは泥んこ、ご覧のとおり、玄もドロッドロです。
発情期のオス鹿は、泥の中を転がって体に泥をこすりつけ(泥浴び)、その泥を木にこすりつけて歩いてはナワバリを主張し、メスにアピールするのだそうです。
泥浴びをする行為を「ヌタをうつ」と言い、泥浴びする場所を「ヌタ場」と呼びますが、なぜか玄もヌタ場で転がりたがるんですね。その理由はよく分かりませんが・・・
メス鹿にアピールしたいわけではないと思います(笑)
なのでこの時期にオス鹿をとると、解体前にシカそのものを川で洗い、解体後には玄を家で洗うという、ふだんはない二重の作業が発生して、とても大変なんです。
泥んこになって本犬は満足そうですが。
けどまあ、泥んこ美容というものも確かあったから、体には良いのかな。
洗われた後はぶ然とした表情の玄ちゃんでした。
雪が積もるまで、この状態がしばらくつづきます。
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