2016年2月2日火曜日

ハンターの年齢考


北海道では、エゾシカ以外の鳥獣の猟期は1月末までです。
そこで、今季も1月も終わりに近づいた晴天の日、皆でカモ最終猟に行って来ました。


その詳細は、別途報告させていただくとして。
 

今回、カモ猟で回ったM村内で、とても嬉しい、そして驚きの再会がありました。
ハンターの大先輩だった、Iさん。息子さんによると、御年、88歳ですって!なんと、牛舎の屋根のてっぺんに登って、雪下ろし作業の真っ最中でした。
 
「Iさん、いくつになったー?」「89歳だー」サバを読んでる?(笑)
 
今から10年ぐらい前、私たちが銃猟を始めた頃に、IさんはM村の最高齢ハンターとして現役で活躍されていました。
 
 
私たちもIさんから、たくさんのことを教わりました。50年前のクマ駆除のことや、ウサギ狩りのことなどを、面白おかしく。
 
そしていっしょに、カモ撃ちもキツネ駆除もしました。銃を持てば足取りも軽く、私たち新人を前に出して撃たせてくれる、格好良くて優しい大先輩でした。
 
 
それが数年前に銃を止めたと聞いてから、お会いする機会もなかったのですが、今回、感動の再会です。「オレも年とったわ~」と言いつつ、相変わらずの楽しい話しぶりに皆が和みます。
 
「今日は全然、カモがいなかったよ」「10年前にオレが全部とってしまった」(笑)
 
ハンターの減少と高齢化が大きな問題になっていますが、現役ハンターは60代でも70代でも新人たちよりよっぽど山を歩けるし、長いこと猟を続けてきたみなさんは、体が丈夫になるのでしょう、リタイアした後も若者以上に元気なところがあります。
 
グラフで見ても、確かに高齢化は進んでいますが、近年、シカの捕獲頭数は減るどころか、飛躍的に増加しています。(もちろん、国などが駆除を奨励していることもありますが。)
 

 
諸先輩たちの姿を見ていて、地形や気象条件、動物の行動などについての知識と経験がモノを言う狩猟の世界では、年をとるということがイコール衰えるということではない。そんな気がします。
 
 
Iさんからしぼりたての牛乳をもらい、「イモとカボチャを腹いっぱい食って、山を歩け!」と言われたKJ、そうすれば、Iさんみたいに80歳過ぎるまで狩猟が続けられるかな…。
 
 
めざすは、生涯現役、ですよね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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