2014年12月23日火曜日

クリスマス・ディナー

雪が積もって道路が走れなくなり、村内でのシカ駆除もいよいよ終了したので、打ち上げを兼ねて、ちょっと早めのクリスマス・ディナー。

カプリカプリ」さんは、もう10年も前から、生産者とのいわゆる顔の見える関係を大切にされていて、羊蹄山麓にも何度も足を運んでくれていたんですね。
昔から、一度行ってみたかったのですが、なかなか機会が無くて、今回がお初。

もちろん、ジビエも充実。
今回は、真狩村特産の「ゆり根」と、なんと「ヒグマ」が入荷してますよ~ということで、これが食べたくて!コースではなくアラカルトでお願いしました。

 
前菜は、真狩産のゆり根のグラタンと、KJの好きなツブ貝をいただきます。
本当は、酪恵舎(白糠町)のチーズも非常に気になるところですが、これはシカ猟のとき釧路でいただきましょうかと。
 
 
さあさあ!
 
美味しい~~、ゆり根はホクホクを超えてネットリ、濃厚でクリーミー。
おイモでもなんでも、でんぷん質のものは、年を越すとぐっと甘みが増すんですが、このゆり根はもうすごく甘い。さすが、野菜ソムリエのいる三野農園 さんだわ。素晴らしい。
 
 
ツブも、ガーリックバターとの相性がばっちり。
写真がありませんが、道産小麦の自家製パンもどんどんすすみます。(この日は二人で6個も食べちゃいました。)
 
 
パスタは羽幌産甘海老のクリームソースのパッパルデッレをチョイス。
 
 
これね!とても希少(わずか9ha)な留萌産の小麦、ルルロッソで自家製麺しているのですから。
思わず、夏に見に行った麦畑の景色が目に浮かびました。そこでもシカの食害がひどくて、農家さんは大変な苦労をされていたんですよね。
 
海を見下ろす留萌の麦畑と、そして甘海老もこれ、留萌地方の海の特産なんですから、その組み合わせが美味しくないはずがありません。
 
甘海老もクリームソースも麺そのものも、最高に美味しかった!
KJ的には、これまでに食べたパスタの中で最高かもよ? だったそうです!
 
 
メインには、いよいよヒグマを。
羊もカモも気になりますが、クマ肉をこれまで美味しい美味しいと食べたことがないし、イタリアンでどのように調理するのか興味もあって、万が一ハズレだったらもう一皿、別のものを頼みましょうと。まずは、クマ。
 
 
先日、シカのヒレ肉をご紹介しましたが、クマのヒレ肉ですよ。
ねえ、意外と小さいでしょう。ほとんどシカと同じぐらいの大きさしかありませんね。
 
 
そうして味はというと、なんだか拍子抜けするぐらい、何のクセも無く臭いも無い上品な味わいの肉で、それにとても柔らかい。逆に言うと、クマならではの風味を探してみても何もないぞという。上質の赤肉。
うーん、もちろん美味しいんだけど、牛、霜降りではなく赤身の牛の肉と言われても分からないかな。
 
けど、お店では、滅多に食べる機会の無いクマ肉。日本で最強の哺乳類のお肉ですよ。ありがたくいただきました。ご馳走様でした。
 
カプリカプリさん、ここまで、ぜんぶ、北海道でとれた、生産者の顔が見える食材なんですね。
こうしたシェフのこだわりは、産地にとってはありがたいし励みになります。札幌の有名店で、自分たちが生産した野菜が食べられるなんて、ホント、嬉しいですよね!
 
来年はサンファームの野菜と○○肉も売り込みに来ようか?
 
デザートも。うまうま~。
 
ゆり根のモンテーゾ(Mt.EZO) 羊蹄山ですね。

カンノーリのスペシャルバージョン(栗入り)
 
食後のエスプレッソを片手に満面の笑顔のKJ。
 
小指が・・・(笑)
 
と、やっぱり今年もクリスマスは留守番で、まったくもって面白くない玄ちゃん。
 
 
いちおう、ペットショップでワンコ用のご馳走を買って帰ったのだけれど。
 
 
なにやら、あまり、嬉しそうではない。(右手はまだ痛いかな?)


まあまあ、はい、メリー・クリスマス!
お正月はいっしょにシカ猟行くんだからさ、早くアンヨと機嫌をなおしてね。

 
(参考)留寿都でのクマ駆除用の箱ワナとクマ肉
 
ニンジン畑が被害に合いました。
 
クマは甘いものが好きですが、
誘引用のエサにはシカ肉も使います。
 
駆除したクマの肉
手前が前足と大腿骨、奥が後足、真ん中の小さい2本がヒレ肉
 


 
 
 
 
 
 
 

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