みなさんは、秋の収穫が終わり、冬になって畑が雪の下になったら、食べるものが何も無いのだからエゾシカによる食害も無いと思われるかもしれません。
しかし・・・。
これが何だか分かりますか?
畑に積もった雪が踏みしめられて、道路のようになっているのは。
雪の中にハッキリとついた、シカの足跡。
ここには毎晩、何頭ものシカが通ってきていると思われ、いわゆる、シカ道ができてしまっています。
そして、所々で雪が掘り返されて畑の土が見えているところは。
サンファームの主力産品である、越冬ニンジン(雪の下ニンジン)が、エゾシカによって見事に食い荒らされた、悲惨な食害の現場なのです。
少し前までは、豪雪地帯である羊蹄山麓に、こんな冬の時期までエゾシカが居座っているなんて考えられませんでした。
けれども、全道で50億円を超えるという、エゾシカによる農業被害は、現在、ここまで拡大、深刻化しているのですね。サンファームも大打撃です。
というわけで・・・畑仕事は終わったとは言え、KJにはゆっくり朝寝もしていられない毎日(エゾシカの駆除は、日の出直後と日没直前が勝負時です)が続いておりますが、そんな困ったちゃん・冬のエゾシカの、しかしこれは大変に美味しいヒレ肉です。
ヒレ肉は、1頭のシカから2本しかとれず、その量も、大きなオスでも1本300~400グラムしかありません。
これは、メスシカのヒレ肉で、1本200グラムでした
また、解体時に内臓をすべて除去してからでなければ取り出せないということ(手間)もあって、ヒレ肉は100グラムだいたい400円以上する、シカ肉の中では最高級の部位になります。
とても柔らかいし、臭みも無い部位なので、どのように料理しても美味しいですが、本日は、胆振総合振興局のHPで紹介されている、ウィンザーホテル流の?すき焼きレシピでいただきます!
いわく、シカスキ。野獣肉は、火を通しすぎると固くなるので、先に野菜類をグツグツと、しっかり味付けしてしまいます。
しかる後に、シカ肉を投入。
こちらはグツグツというより、しゃぶしゃぶで良いですよ。
まだピンク色の状態で引き上げて、食べることが肝心です。
このレシピは、すき焼きにオリーブオイルを使うところが珍しいと思いましたが、シカ肉の風味とオリーブオイルの香りは、とても良くマッチしていました。
それから、シカの脂は固まりやすいので、熱々のうちに食べちゃうことも重要です。
〆はうどんで。美味しかったなあ。
北海道では、毎月、第4火曜日はシカの日。
ちょうど今、冬の入り口のエゾシカは良く脂が乗って、食べごろなんです。
コープさっぽろのシカ肉取扱い店舗も順調に増えているよう。
シカ肉の消費拡大は、エゾシカの捕獲頭数を拡大するために不可欠なこと。
みなさんも、是非、シカ肉を食べて、ハンター・KJと玄の奮闘努力を応援してください!
画像は玄と、KJの父です。
音(音楽)が出ますので、音量に注意してください。
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