2015年11月19日木曜日

クマのてんまつ


玄村長が足を負傷する前日のことです。
ビート畑を荒らしていたクマが、ついに捕獲されました。

 
今年は山(ヤマブドウなど)が不作だということもあったでしょう。このクマは、そうとう長期にわたってここの畑に通っていたようで、畑の周囲には、クマがビートを運び出しては食べたあとと大量のフンがあちこちに見られました。

 
また、畑の横にある沢から笹薮を通過して、クマが毎日畑に通ったであろう通路が3本、その体重で踏み固められて、いわゆるクマ道ができあがってしまっていました。

 
好き好んでクマを殺したいわけではありません。むしろ、いつまでもクマが暮らせる北海道の自然であってほしいと願います。けれども、この個体のように、ビートにすっかり餌付いてしまったクマは、この畑からビートが無くなるまで通ってくるし、この畑にビートが無くなれば、他のビート畑を探して次から次へと歩き回ることになります。そのうち人間と不幸な接触が起きる可能性が高く、残念ながら放置することはできません。
 
 


玄は、以前は、クマを怖がって車のかげに隠れていましたが、今年は、夏に人参畑のそばで潜んでいただろうクマに吠えかかり、今回も、わなの周りを回りながら吠えつづけて、果敢に攻めていました。
年齢を重ねて度胸がついたのと、経験を重ねて親方KJ(ハンター)への信頼、自分の役割についての認識が確立されたということなのでしょう。
(自分が獲物の足を止めていれば、親方が鉄砲を持ってやってきて仕留めてくれると。)その成長ぶりに驚きました。
これまでは食べなかったクマ肉もクマの脂も食べるようになりました。
 
 
この日は供養のために、みんなでクマ肉をいただきました。
味噌煮でいただきましたが、ビートを食べていたので臭みもなく、若かったので固くもなく、じゅうぶんに美味しい肉でした。
 
 
玄村長、まさに男ざかり、働きざかりです。
 
 

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