みなさん既にご存知だと思いますが、米(ヨネ)と多笑(タワラ)は父違いの姉妹です。
お母さんは同じトキメでも、この姉妹2匹は体つきからしてぜんぜん違います。
向かって左がタワラ、右がヨネ
ヨネのお父さんは村長&ハンターの玄で、タワラのお父さんはプロの繁殖犬&コンクール犬の福昇竜号です。
玄
福昇竜号(札幌加我荘)
確かにヨネも展覧会には出ましたが、しかし彼女が最も生き生きするのは、父・玄と同じくやはり猟場であり畑であって。
(撮影:米倉麻子さん)
多くを教えずとも獲物を追いかけ追いつき吠え続け、畑では堆肥やタヌキのフンの上をのたうちまわって体にこすりつけ。
そのお転婆ぶり、というか、ほぼ野生の犬ぶりは、時として父・玄もあきれるほどなのです。
一方、タワラもたまに畑に行きますが、その姿はあくまでおっとりと。どこか、のんびりと。
レヴくんに追いかけられて走ってみても、それでもどこか、はんなりと(笑)
そして、彼女が最も輝き光を放つのは、不思議なことにやっぱり、父・福昇竜号と同様、極度に緊張感漂うこの展覧会場であるわけです。
どうしてあの、ポヨヨンおっとりした子がリンクに立つと、キリっと舞台映えするのか分かりません。
村では味噌饅頭のノボリすら怖がる子が、展覧会では初めての場所でも落ち着いて堂々と立っていられるのかもわかりません。
父が異なる姉妹。同じお母さんから生まれて、同じ村で同じ空気を吸い同じ水を飲んで育っても、片や天性の狩りガール、片や将来トップモデル(いや候補(汗))。
そうすると、この違いはやはり、父からの遺伝の力によるところが大きいのではないかと思うわけです。
ヨネ嬢
タワラ嬢
父と母と。母と娘たちと。父と娘とその異父妹と。
向かって左:トキメ、右:玄
こうしてみんなを飼育する経験に恵まれる飼い主はそうそう無いと考えますが、おかげさまで、日々、犬たちからいろいろなことを教わっています。
奥から玄、タワラ、ヨネ
それにしても。
玄からはほぼ野獣の娘(笑)、福昇竜号からは展覧会で立てる娘をきっちり産み分けてくれた?トキメさん。あなたは本当に素晴らしい。我が犬舎のゴッド・マザーです。
さらには。
父は違えどこれら姉妹に共通して言えることは、大のプロレス好き。
上:タワラ VS 下:ヨネ
向かって右:ナッツ VS 左:タワラ
ということは、この共通点はトキメ母さんからの遺伝ではないかと考えられます。
上:トキメ VS 下:タワラ
街の中ではちょっとビビリなところも、娘たちの愛すべき欠点は母親ゆずり?
そうしてこの子たちの中に玄の姿、トキメの姿を見ながら、私たちはこの先もこの子たちの命をつないでいくのだと思います。
孫、ひ孫、さらにその先の世代までも。
向かって左:タワラ、右:ヨネ
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