2015年6月9日火曜日

村村界と羊蹄山

おなじみ、軍人山の頂上です。

 
ふだん、あまり気にすることはなかったのですが、市町村界というものは、たいてい道路や川によって隔てられていることが多いそうですね。
 
 
ですがこれ、留寿都村と真狩村の境界には、見たところ、何の地形も構造物もありませんね。

 
実は留寿都村と真狩村との境界は、軍人山の頂上と化物山の頂上とをエイヤっと地図上で結んだ、その直線上にあるというんですね。
 
 
こちら軍人山とその頂上。
 

 
こちら化物山とその頂上までの途中にある電波塔。
 
化物山の名前の由来は、方位磁針の針が狂うなど諸説あります。

電波塔から上は道が分からず登れませんでした。
 
当然ですが、地図上に直線が引かれているからと言って、軍人山頂上から見渡しても、空中に二つの山を結ぶ電線があったり、地面に白線が引かれていたりするわけではありません。目には見えない村村界です。
 
  
実は羊蹄山も地図上ではこのように、直線で、まるでナイフでケーキを切り分けるようにスパッと、真狩村、ニセコ町、倶知安町、京極町、喜茂別町の5つのピースに切り分けられています。
 
 
そこで、羊蹄山のてっぺんに、5つの町村の標識(カントリーサイン)があったかというと???なのですが、この羊蹄山という山は、見る方向によって全く形が異なる山です。
 
 
私たちにはおなじみの、軍人山頂上から見た羊蹄山。蝦夷富士と呼ばれるのにふさわしい、きれいな円錐形ですね。
 
 
A これが、真狩川の河川敷公園から見ると。だいぶ形が変わって・・・。
 
 
B さらにニセコ側に寄ると。とても同じ山とは思えない?
 
 
C 倶知安に入って半月湖方面から見ると。これは最早・・・蝦夷富士とは呼べない?

 
D それが倶知安から京極に向かう道路では。再び富士山形に。


E 京極のふきだし公園から真狩に向かう道路に入ってすぐ。

 
F 喜茂別町から軍人山方面に曲がる道路の少し手前で。

 
ぐるっと一周。再び、軍人山頂上です。
 
どこから見ても雄大で、それぞれに美しい羊蹄山ですが、同じ羊蹄山を毎日眺めて育ったと言っても、町村によってこれだけ形が違うんですねえ。
それだけ、町民カラー、村民カラーも違うのかなと考えたりします。
 
 
でも、間違いなく言えることは、誰にとっても我が町・我が村の羊蹄山こそが一番だ!ということですよね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

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